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2025年10月
  • 二日酔いと向き合う!病院という選択肢を理解する

    知識

    お酒を嗜む機会は多々ありますが、楽しい時間を過ごした翌朝、多くの人が経験するのが二日酔いの苦しみです。頭痛、吐き気、全身の倦怠感、めまいといった症状は、時に一日中寝込んでしまうほどひどく、日常生活に大きな支障をきたします。市販薬を服用したり、ひたすら水分を摂って安静にしたりと、様々な方法で対処しようとしますが、二日酔いの症状があまりにも重い場合や、早く回復して予定をこなしたいと願うときには、病院を受診するという選択肢があることをご存知でしょうか。二日酔いの主要な原因は、アルコールが肝臓で分解される過程で生成されるアセトアルデヒドという毒性物質です。このアセトアルデヒドが体内に蓄積することで、血管が拡張して頭痛を引き起こしたり、胃の粘膜を刺激して吐き気や胃痛をもたらしたりします。加えて、アルコールには強い利尿作用があるため、体内の水分が失われ、脱水症状に陥ることも、全身のだるさやめまいの原因となります。これらの要因が複雑に絡み合い、二日酔いの不快な症状を引き起こしているのです。病院では、二日酔いの症状を緩和し、体の回復を促進するための効果的な治療が行われます。最も一般的なのは、点滴による治療です。点滴では、脱水症状を改善するために生理食塩水や、電解質を補給する溶液が投与されます。さらに、肝臓の働きをサポートする成分や、吐き気止め、胃の不快感を抑える薬剤などが追加されることもあります。これらの成分が体内に直接届けられることで、アセトアルデヒドの排出を促し、水分や栄養の補給を効率的に行うことができ、結果として症状の迅速な改善が期待できます。特に、ひどい吐き気で経口での水分摂取が困難な場合や、めまいがひどくて自力で動けないような場合には、点滴治療が非常に有効です。実際に二日酔いで病院を受診した人々の体験談は、その効果の高さを示唆しています。「大事なプレゼンの前日に深酒してしまい、翌朝は絶望的な二日酔いに。病院で点滴を受けたら、驚くほど短時間で症状が改善し、無事にプレゼンを乗り切ることができました」という声や、「これまで二日酔いは我慢するものだと思っていましたが、あまりのつらさに初めて病院へ。点滴の効果は想像以上で、すぐに体が楽になり、その後の予定もこなせました」といった意見が聞かれます。

  • 専門医が語る”!バセドウ病と診療科の選び方

    医療

    「バセドウ病かな?」と感じた時、多くの方が「一体何科を受診すれば良いのだろう」と途方に暮れるかもしれません。甲状腺の疾患は、一般の方には馴染みが薄い分野だからです。専門医としてこの質問に答えるなら、最も適切なのは「内分泌内科」です。内分泌内科は、ホルモン分泌に関わる臓器、特に甲状腺の専門家であり、バセドウ病の診断から治療までを一貫して担当します。バセドウ病は、甲状腺ホルモンの過剰分泌によって引き起こされる自己免疫疾患であり、その診断には専門的な知識と検査が必要です。内分泌内科では、詳細な問診に加え、血液検査による甲状腺ホルモン値(FT3、FT4、TSH)や甲状腺刺激抗体(TRAb、TSAbなど)の測定、そして甲状腺の超音波検査を行います。これらの検査を通じて、バセドウ病の確定診断を行い、病状の程度を正確に評価します。しかし、患者さんが最初に内分泌内科を受診するとは限りません。初期症状として動悸、体重減少、倦怠感などが現れると、一般内科、循環器内科、心療内科などを訪れることもあります。これは、これらの症状が他の病気でも見られるためです。例えば、動悸が主訴であれば循環器内科を受診し、そこで甲状腺機能の異常を指摘され、内分泌内科へ紹介されるケースは少なくありません。私自身も、過去に他の病気で受診した患者さんが、実はバセドウ病だったという経験を何度もしています。もし、一般のクリニックで甲状腺の異常を指摘されたり、バセドウ病の症状に心当たりがある場合は、積極的に内分泌内科の受診を検討してください。また、眼球突出などの眼症状がある場合は、内分泌内科と眼科の連携が必要になることもあります。信頼できる内分泌内科の医師を見つけ、じっくりと相談し、適切な診断と治療を受けることが、健康な生活を取り戻すための鍵となります。