それは、忘れもしない大晦日の夜のことでした。友人たちと年越しのカウントダウンを盛大に祝い、ついついお酒を飲みすぎてしまいました。翌朝、目が覚めると同時に、私の体は激しい二日酔いの症状に襲われていました。頭はズキズキと痛み、胃は波打つようにムカムカし、体中が鉛のように重い。新年早々、こんな体調では何もできないと、私は絶望的な気持ちに包まれました。普段であれば、市販の二日酔い薬を飲んでひたすら寝て過ごすのですが、この日は特に症状がひどく、水分すら喉を通らない状態でした。ベッドから起き上がるのも一苦労で、このままではいつまで経っても回復しないだろうと焦りを感じ始めました。そこで、ふと頭に浮かんだのが「二日酔いで病院に行く」という選択肢でした。これまでの人生でそんな発想はなかったのですが、この状況を打開するためには、もう専門家の力を借りるしかないと決心しました。年末年始で開いている病院を探すのは大変でしたが、なんとか救急外来を受け付けている総合病院を見つけ、タクシーを呼んで向かいました。病院の待合室には、様々な症状の患者さんがいましたが、私の顔色はひどかったらしく、すぐに看護師さんが声をかけてくれました。事情を説明すると、先生が「点滴で水分と電解質、それに吐き気止めを入れましょう」と、落ち着いた声で言ってくださいました。その言葉に、私はようやく救われるような気持ちになりました。点滴台に横になり、腕に針が刺されると、冷たい液体が体の中に入っていくのを感じました。最初は何も変化を感じませんでしたが、15分、30分と時間が経つにつれて、奇跡のようなことが起こり始めたのです。あれほどひどかった吐き気が徐々に収まり始め、胃のムカムカも和らいでいきました。そして、体のだるさも軽減され、頭痛も鈍いものになっていきました。点滴が終わる頃には、まるで魔法にかかったかのように、私は起き上がって自分で歩けるようになっていたのです。病院を出たときの開放感は、今でも忘れられません。完全に元通りとはいきませんでしたが、少なくとも、新年の予定を台無しにすることなく、家でゆっくりと過ごせるまでには回復していました。この体験を通して、私は二日酔いのつらさを我慢するだけでなく、時には専門家の力を借りることが、いかに重要であるかを学びました。
二日酔いから緊急脱出!病院での体験記