治療記録・経過・患者体験談の投稿型サイト

2025年8月
  • 首の寝違えで病院へ行くべき診療科

    医療

    朝、目を覚ました瞬間に首に走る激痛。首が回らず、特定の方向に動かそうとすると、まるで電気が走るかのような痛みに襲われる。多くの人が経験する「寝違え」ですが、その痛みがひどい時、一体何科を受診すれば良いのか迷ってしまうことは少なくありません。結論から言えば、このような寝違えのような痛みの際に、まず最初に訪れるべきなのは「整形外科」です。整形外科は、骨、関節、筋肉、靭帯、そして神経といった、体を動かすための器官、いわゆる運動器の病気や怪我を専門とする診療科です。寝違えの主な原因は、睡眠中の不自然な姿勢によって、首周りの筋肉が炎症を起こしたり、靭帯が軽い捻挫のような状態になったりすることです。これはまさに、整形外科が扱うべき運動器のトラブルなのです。整形外科では、問診で痛みの状況を詳しく聞き、首の動かせる範囲や痛みの場所を特定する触診を行います。そして、レントゲン検査で、骨の変形や骨折、あるいは頸椎のずれといった、重大な問題が隠れていないかを確認します。その上で、消炎鎮痛薬や湿布、筋弛緩薬などを処方し、痛みを和らげる治療を行います。痛みが非常に強い場合には、頸椎カラーで首を固定することもあります。一方で、手のしびれや麻痺、激しい頭痛やめまいといった、明らかに神経系の異常を伴う場合は、「脳神経外科」や「神経内科」の受診も視野に入れる必要があります。ただの寝違えではなく、頸椎椎間板ヘルニアや、稀ですが脳の病気が隠れている可能性も考えられるからです。しかし、まずは運動器全般の専門家である整形外科を受診し、そこで専門的な鑑別が必要と判断されれば、適切な科へ紹介してもらう、という流れが最もスムーズで確実な選択と言えるでしょう。

  • 妊婦が口内炎になった時の食事の工夫

    生活

    妊娠中に口内炎ができてしまうと、ただでさえ食事が偏りがちな時期に、さらに食べられるものが限られてしまい、栄養不足が心配になります。しかし、いくつかの工夫をすることで、痛みを和らげながら、必要な栄養を少しでも摂取することは可能です。大切なのは、「粘膜への刺激を徹底的に避ける」ことと、「口当たりが良く、栄養価の高いものを選ぶ」ことです。まず、避けるべき食品のリストを頭に入れておきましょう。香辛料を多く使った辛いもの、お酢や柑橘類などの酸っぱいもの、そして、醤油やソース、ケチャップといった味の濃い調味料は、傷口に直接しみ込み、激痛を引き起こします。また、熱すぎる食べ物や飲み物も、炎症を悪化させるため禁物です。せんべいやトーストの耳、揚げ物の衣といった、硬くて口の中を傷つけやすいものも、症状が落ち着くまでは避けましょう。では、どのような食事が良いのでしょうか。基本は、「柔らかく、人肌程度の温度で、薄味」のものです。主食としては、おかゆや、よく煮込んでクタクタになったうどんがおすすめです。タンパク質源としては、豆腐や茶碗蒸し、卵豆腐、プレーンヨーグルトなどが、口当たりも滑らかで食べやすいでしょう。野菜を摂りたい場合は、ポタージュスープや、じゃがいも、かぼちゃ、カブなどを柔らかく煮込んだものが適しています。これらの食材をミキサーにかけて、ポタージュ状にするのも良い方法です。飲み物も、ストローを使うと、口内炎に直接触れるのを避けることができる場合があります。栄養バランスが気になる時は、バナナやアボカドを入れた、甘さ控えめのスムージーも良い選択肢です。栄養補助食品として、プロテインパウダーを混ぜ込むのも一つの手です。そして、口内炎の治癒を助ける「ビタミンB群」を意識して摂取することも大切です。ビタミンB2は、豚肉やレバー、納豆、卵などに、ビタミンB6は、バナナやまぐろ、鶏肉などに多く含まれています。これらの食材を、前述したような食べやすい調理法で取り入れてみましょう。無理に食べようとすることが、さらなるストレスになることもあります。食べられるものを、食べられる時に、少しずつ。その心がけが、つらい時期を乗り越えるための鍵となります。

  • 痛む場所でわかる腹痛の原因と病気

    医療

    お腹のどのあたりが痛むか、という「痛みの場所」は、その原因となっている臓器や病気を推測する上で、非常に重要な手がかりとなります。自分のお腹を時計の文字盤に見立てて、どの部分が痛むのかを意識することで、より的確に医師に症状を伝えることができます。まず、「お腹の右上」、つまり右の肋骨の下あたりが痛む場合。ここには、肝臓や胆嚢があります。特に、脂っこい食事をした後に、この部分に激しい痛みが生じる場合は、「胆石症」や「胆嚢炎」の可能性があります。肝臓そのものは痛みの神経が少ないですが、急性肝炎などで肝臓が大きく腫れると、被膜が引っ張られて痛みを感じることがあります。次に、「みぞおち」の痛み。胃や十二指腸、膵臓などが位置する場所です。キリキリとした痛みであれば、「急性胃炎」や「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」が疑われます。また、背中にも突き抜けるような激しい痛みを伴う場合は、「急性膵炎」の可能性も考えられ、これは緊急性の高い状態です。心筋梗塞の痛みが、みぞおちの痛みとして感じられることもあるため、胸の圧迫感を伴う場合は特に注意が必要です。続いて、「お腹の左上」の痛み。ここには、胃の一部や脾臓、膵臓の尾部があります。胃炎や膵炎のほか、稀ですが脾臓の梗塞などでも痛みが出ることがあります。そして、「おへその周り」の痛み。小腸の病気が考えられます。ウイルスや細菌による「感染性腸炎」では、おへそ周りの差し込むような痛みが特徴的です。また、「虫垂炎(盲腸)」も、初期にはみぞおちやおへそ周りの痛みとして感じられ、時間が経つにつれて右下腹部へ移動していくという、特徴的な経過を辿ります。「お腹の右下」の痛みは、前述の通り「虫垂炎」を最も強く疑うべき場所です。その他、大腸の憩室に炎症が起こる「大腸憩室炎」や、女性の場合は「卵巣嚢腫の茎捻転」や「異所性妊娠」の可能性もあります。「お腹の左下」の痛みは、「大腸憩室炎」や「虚血性大腸炎」、便秘による痛みなどが考えられます。最後に、「下腹部全体」の痛み。膀胱炎や、女性の場合は子宮内膜症、骨盤腹膜炎などが原因となり得ます。このように、痛む場所は診断の大きなヒントになりますが、あくまで目安です。自己判断せず、必ず専門医の診察を受けてください。

  • 私が腰痛としびれで整形外科を選んだ理由

    医療

    それは、ある朝、靴下を履こうと屈んだ瞬間のことでした。腰に、今まで感じたことのない、まるで電気が走るかのような激痛が突き抜け、私はその場にうずくまってしまいました。何とか立ち上がったものの、右のお尻から太ももの裏、そしてふくらはぎにかけて、ジンジンとした、まるで正座の後のようなしびれが残っていました。最初は、ぎっくり腰だろうと軽く考えていましたが、数日経っても痛みとしびれは一向に引かず、むしろ、少し歩くだけで足に力が入りにくくなるような感覚さえありました。インターネットで症状を検索すると、出てくるのは「椎間板ヘルニア」という、恐ろしい言葉ばかり。これはただ事ではないと、病院へ行くことを決意しましたが、次に立ちはだかったのが「何科へ行くべきか」という壁でした。腰の痛みだから整形外科か、それとも、しびれがあるから神経内科や脳神経外科か。それぞれの科の特徴を調べ、私は最終的に「整形外科」を選ぶことにしました。その理由は、まず、私の症状が、明らかな「動き」に伴って発生した、骨や関節周りのトラブルである可能性が高いと考えたからです。そして、整形外科であれば、まずはレントゲンで骨の状態を確認し、必要であればMRIで神経の状態まで詳しく調べてもらえること、さらに、薬やリハビリといった保存療法から、もしもの場合の手術まで、治療の選択肢が幅広いという点に、安心感を覚えました。実際に訪れた整形外科クリニックでは、私の話をじっくりと聞いた医師が、いくつかの身体テスト(足を上げたり、体を反らしたりするテスト)を行い、レントゲンとMRIの検査をその日のうちに手配してくれました。後日、画像診断の結果、私の腰椎の4番目と5番目の間で、椎間板が飛び出して神経を圧迫している、典型的な腰椎椎間板ヘルニアであることが確定しました。病名がはっきりしたことで、先の見えなかった不安は、治療への前向きな気持ちに変わりました。まずは、痛み止めの薬と、コルセットによる固定、そして神経ブロック注射という治療が始まりました。あの時、最初に整形外科を選んだことで、診断から治療までが非常にスムーズに進んだと感じています。

  • 傷跡を残さないための正しい擦り傷ケア

    生活

    擦り傷ができた時、多くの人が最も気にするのは、「この傷、跡に残らないだろうか」ということでしょう。特に、顔や手足といった、人目につきやすい部分の傷であれば、その心配はなおさらです。傷跡を最小限に抑え、できるだけ綺麗に治すためには、怪我をした直後からの「初期対応」が、何よりも重要になります。昔ながらの「傷は乾かして、かさぶたを作る」という考え方は、今や過去のものです。現代の創傷治療の主流は、傷を適度な湿潤環境に保つことで、皮膚の再生を促す「湿潤療法(モイストヒーリング)」です。まず、擦り傷ができたら、最初に行うべきことは「洗浄」です。傷口には、目に見えない砂や土、雑菌などが付着しています。これらを放置すると、感染の原因になったり、皮膚の中に異物が残って「外傷性刺青」としてシミのようになったりします。水道水を流しながら、傷口を優しく、しかし念入りに洗い流してください。石鹸を使っても構いませんが、よく泡立てて、泡で汚れを浮かすように洗い、すすぎは十分に行います。しみるからといって、消毒液(マキロンやイソジンなど)を使うのは、実はあまり推奨されません。消毒液は、細菌だけでなく、皮膚の再生に必要な細胞まで傷つけてしまい、かえって治りを遅らせる可能性があるからです。洗浄後は、清潔なガーゼやタオルで、傷の周りの水分を優しく押さえるように拭き取ります。そして、ここからが湿潤療法の本番です。傷口を乾燥させないように、専用の被覆材(ドレッシング材)で覆います。薬局で手に入るハイドロコロイド素材の絆創膏などがこれにあたります。これは、傷から出てくる滲出液(しんしゅつえき)に含まれる、皮膚の成長因子を閉じ込めて、潤った環境を保つことで、痛みを和らげ、細胞の再生をスムーズに促す働きをします。被覆材は、頻繁に交換する必要はありません。滲出液で白く膨れ上がったり、端から漏れ出してきたりしたら、交換のサインです。交換する際も、再度、水道水で優しく洗浄することを忘れないでください。この正しい初期対応が、未来のあなたの肌を、目立つ傷跡から守るための、最も効果的な方法なのです。

  • 妊婦でも使える口内炎の市販薬はあるか

    知識

    痛くてつらい口内炎。一刻も早く治したいけれど、妊娠中は、お腹の赤ちゃんへの影響を考えると、市販薬を使うことに強い抵抗を感じる方がほとんどでしょう。「この薬は、妊婦が使っても本当に安全なのだろうか」。その不安は、当然のものです。結論から言えば、妊娠中に使用できる口内炎の市販薬は「存在します」が、その選択と使用には、細心の注意が必要です。市販の口内炎治療薬には、大きく分けて「貼り薬(パッチ)」「塗り薬(軟膏)」「スプレー薬」の三つのタイプがあります。まず、「貼り薬(パッチタイプ)」は、患部に直接フィルムを貼り付けて、物理的に刺激から保護するものです。薬の成分が、体内に吸収される量が非常に少ないため、妊娠中でも比較的安全に使用できるとされています。痛みを直接カバーしてくれるので、食事の際のつらさを和らげる効果も期待できます。次に、「塗り薬(軟膏タイプ)」です。これには、炎症を抑える「ステロイド成分」が含まれているものと、含まれていないものがあります。妊娠中のステロイドの使用については、様々な意見がありますが、口内炎の軟膏のように、局所的に短期間使用する程度であれば、胎児への影響は極めて低いと考えられています。しかし、自己判断での長期連用は避けるべきです。非ステロイド性の、殺菌成分や粘膜修復成分が主体の軟膏であれば、より安心して使用できるでしょう。そして、「スプレー薬」も、患部に直接噴霧するため、全身への影響は少ないと考えられます。ただし、殺菌成分である「ポビドンヨード(イソジンなど)」が含まれているスプレーは、妊娠中の使用には注意が必要です。ヨウ素を過剰に摂取すると、胎児の甲状腺機能に影響を与える可能性があるため、長期・頻回の使用は避けるべきとされています。このように、使用できる薬はありますが、最も重要なのは、「購入前に、必ず薬剤師または登録販売者に相談する」ことです。ドラッグストアの専門家に、「現在妊娠何週目であるか」を伝え、どの製品が安全に使用できるか、アドバイスを仰いでください。そして、数日間使用しても症状が改善しない、あるいは悪化するようであれば、自己判断を続けずに、必ず産婦人科の主治医や、歯科、耳鼻咽喉科といった専門医に相談することが、母子ともに安全な、最善の道なのです。

  • 整形外科で行われる寝違えの治療法

    医療

    ひどい寝違えで整形外科を受診した場合、医師はどのような手順で診察し、どのような治療を行うのでしょうか。病院での流れをあらかじめ知っておくことで、安心して診察を受け、治療に専念することができます。まず、診察室では「問診」から始まります。いつから、どのような状況で痛くなったのか、痛みの強さや種類、首を動かせる範囲、そして、手足のしびれや頭痛といった、首の痛み以外の症状がないかを、詳しく聞かれます。この問診は、単なる寝違えなのか、あるいは他の病気の可能性がないかを判断する上で、非常に重要な情報となります。次に、医師が直接、首の状態を診る「身体診察」が行われます。首のどの部分を押すと痛みが強くなるか(圧痛点)、どの方向に首を動かすと痛みが誘発されるか(可動域の確認)、そして、神経に異常がないかを調べるための簡単なテスト(感覚のチェックや筋力のテスト)などが行われます。ほとんどの寝違えは、この問診と身体診 tắcで診断がつきますが、痛みが非常に強い場合や、しびれを伴う場合、あるいは事故などの外傷がきっかけである場合には、より詳細な「画像検査」が行われます。基本となるのは「レントゲン(X線)検査」です。これにより、骨折や脱臼、加齢による骨の変形(変形性頸椎症)といった、骨自体の異常がないかを確認します。レントゲンで異常が見つからず、それでも神経症状が強い場合には、神経や椎間板の状態を詳しく見ることができる「MRI検査」が追加されることもあります。これらの診察と検査の結果、治療方針が決定されます。急性期の治療の基本は、「薬物療法」と「安静」です。炎症と痛みを抑えるための消炎鎮痛薬(内服薬や湿布)や、筋肉の過剰な緊張を和らげる筋弛緩薬が処方されます。痛みが極めて強い場合には、首を固定して安静を保つための「頸椎カラー(ソフトコルセット)」を装着することもあります。そして、痛みのピークが過ぎた回復期には、「理学療法(リハビリテーション)」が開始されます。温熱療法や電気治療で首周りの血行を促進したり、牽引療法で神経への圧迫を和らげたり、あるいは理学療法士の指導のもとで、ストレッチや筋力トレーニングを行ったりします。このように、整形外科では、症状の段階に応じて、適切な治療を組み合わせて、痛みの改善と再発予防を目指していくのです。

  • 溶連菌の発疹と他の病気の発疹との見分け方

    医療

    子どもに熱と発疹が出た時、保護者が最も心配するのは、「これは一体、何の病気だろうか」ということでしょう。特に、溶連菌感染症の発疹は、他の様々なウイルス性発疹症と見た目が似ているため、自己判断は禁物です。しかし、それぞれの病気の特徴を知っておくことで、過度な不安を和らげ、医師に症状を伝える際の助けとなります。まず、「溶連菌感染症」の発疹は、「猩紅熱様発疹」と呼ばれ、全身の皮膚が日焼けのように赤くなり、その上に細かい砂状の赤い発疹が密集するのが特徴です。触るとザラザラとした感触があります。発疹は首や胸から始まり、全身に広がりますが、口の周りだけが白く抜ける「口囲蒼白(こういそうはく)」や、舌がイチゴのようにブツブツになる「イチゴ舌」といった、特徴的な所見を伴うことが多いです。そして、必ずと言っていいほど、強い喉の痛みや発熱があります。次に、よく似ているのが「麻疹(はしか)」です。麻疹の発疹も赤いですが、溶連菌よりは一つ一つの発疹が大きく、次第にそれらが融合して、まだらな地図状になるのが特徴です。また、発疹が出る前に、高熱と共に、咳、鼻水、目の充血といった、風邪のような「カタル症状」が強く現れます。口の中に、コプリック斑という白い粘膜疹が見られるのも、診断の重要な手がかりとなります。感染力が非常に強く、重症化しやすいため、最も警戒すべき病気の一つです。一方、「風疹(三日ばしか)」の発疹は、麻疹よりも淡いピンク色で、一つ一つの発疹が小さく、融合することはあまりありません。発熱は軽度なことが多く、発熱と同時に発疹が出現します。耳の後ろや首のリンパ節が腫れるのが特徴的です。そして、「突発性発疹」は、乳児期に多く見られます。この病気の最大の特徴は、3~4日間続いた高熱が「下がった後」に、発疹が現れることです。発疹は痒みを伴わず、数日で跡形もなく消えていきます。これらの違いをまとめると、「発疹の出るタイミング(熱と同時か、後か)」「発疹の性状(細かいか、大きいか、融合するか)」「随伴症状(喉の痛み、咳、鼻水、リンパ節の腫れなど)」が、鑑別の重要なポイントとなります。しかし、これらはあくまで典型例です。最終的な診断は、必ず医師の診察と、必要に応じた検査によって下されるべきものです。

  • 妊婦の口内炎、何科を受診すれば良いか

    医療

    妊娠中にできた、痛くてつらい口内炎。セルフケアを試しても一向に良くならない、あるいは、あまりの痛さに食事もままならない。そんな時は、我慢せずに医療機関を受診することが大切です。しかし、妊娠中というデリケートな時期だからこそ、「一体、何科に行けば良いのだろう」と、迷ってしまう方も多いでしょう。赤ちゃんと自分の体を守るために、最適な診療科を選ぶ必要があります。まず、最も身近で、妊娠中の体のことを第一に相談すべきなのが、「産婦人科」のかかりつけ医です。妊娠中のマイナートラブルとして口内炎は非常に多いため、産婦人科医もその対処には慣れています。妊婦さんに安全に使えるうがい薬や軟膏を処方してくれたり、栄養指導をしてくれたりします。また、口内炎の裏に、他の全身的な問題が隠れていないかという視点からも診てもらえる安心感があります。まずは、妊婦健診の際などに、気軽に相談してみるのが良いでしょう。次に、口の中の専門家である「歯科」や「口腔外科」も、非常に頼りになる存在です。口内炎の原因が、合わない入れ歯や、歯の鋭い部分が粘膜に当たっているといった、物理的な刺激である場合、その原因を除去する治療を行ってくれます。また、口内環境全体のチェックや、専門的なクリーニングを受けることで、口内炎ができにくい、清潔な環境を整えることができます。特に、痛みがひどい場合や、何度も繰り返す場合、あるいは、しこりのようなものができている場合は、より専門的な診断が可能な口腔外科への受診が勧められます。そして、もう一つの選択肢が、「耳鼻咽喉科」です。耳鼻咽喉科は、口の中から喉(咽頭・喉頭)にかけての粘膜疾患の専門家です。特に、口内炎が喉の奥の方まで広がっている場合や、ヘルパンギーナや手足口病といった、ウイルス感染による口内炎が疑われる場合には、内視鏡などを用いて正確な診断を下してくれます。どの診療科を受診するにしても、最も重要なのは、「必ず、妊娠中であることを伝える」ことです。現在、妊娠何週目なのかを正確に伝えることで、医師は、胎児への影響を最大限に考慮した、安全な検査や薬の処方を選択してくれます。我慢は美徳ではありません。専門家の力を借りて、つらい症状から一日も早く解放され、穏やかなマタニティライフを取り戻しましょう。