私が自分の身体に異変を感じたのは、仕事のプロジェクトが一段落し、ようやく一息ついたある週末のことでした。最初は少し痒みがある程度でしたが、数日経つとおりものの色が明らかに普段とは異なり、下腹部に重だるい痛みを感じるようになりました。直感的に「何か病気に感染したのではないか」という恐怖が頭をよぎりましたが、それと同時に激しい羞恥心に襲われました。もし性病だったら、病院でどんな目で見られるだろうか。知り合いに会ったらどうしよう。そんな不安から、私は一週間ほどスマートフォンの検索窓に「性病、病院」と打ち込んでは画面を閉じるという行為を繰り返していました。しかし、痛みは日を追うごとに増し、夜も眠れないほどの不安に押しつぶされそうになったとき、私はついに、プライバシー配慮を徹底している専門の性病クリニックを予約しました。受診当日、重い足取りでクリニックへ向かいましたが、入り口は目立たないビルの中にあり、受付も番号で呼ばれるシステムになっていました。待合室には私と同じように静かに順番を待つ人々がいて、そこには特別な偏見や好奇の視線など一切存在しないことに驚きました。診察室に入ると、穏やかな女性の医師が私の話を遮ることなく丁寧に聞いてくれました。「早期に見つけることが一番の解決策ですから、今日来たことはとても勇気がある素晴らしい判断ですよ」という言葉をかけられた瞬間、張り詰めていた糸が切れ、私は思わず涙が溢れそうになりました。検査は尿検査と血液検査、そして患部の拭い液の採取でしたが、痛みもほとんどなく、数分で終了しました。数日後に出た結果はクラミジア陽性でしたが、医師は淡々と治療計画を説明し、一回きりの服用で済む抗菌薬を処方してくれました。薬を飲んでから数日、あんなに私を苦しめていた痛みと違和感は嘘のように消え去りました。何よりも変わったのは、自分の心です。それまで抱えていた「自分は汚れてしまったのではないか」という自己嫌悪が、病気という事実を医学的に処理したことで、単なる「治療可能な不調」へと上書きされたのです。この体験を通して私が強く感じたのは、病院へ行くことは自分自身を大切に扱う儀式であるということです。恥ずかしさは一瞬ですが、放置したことによる肉体的、精神的なダメージは一生残るかもしれません。もし今、かつての私のように暗い部屋で一人悩んでいる人がいたら、伝えたいです。病院のドアの向こうには、あなたを裁く人ではなく、あなたを助けようと待っているプロフェッショナルが必ずいます。自分の感覚を信じて、一歩踏み出してみてください。その決断が、あなたの未来を確実に明るく照らしてくれるはずです。
恥ずかしさを越えて性病科を受診し心身の健康を取り戻した体験